2015年4月24日金曜日

サバイバルラン発進 - それはファン・ランの新しいかたち



走りながらサバイバルゲームも楽しめる?!・ ・ ・というコピーを見ただけでも「おーっ、これは面白いかも」と思わず口にしてしまいそうなイベントが4月18日(土)、さがみ湖リゾート プレジャーフォレストで開催されましたのでいつも通り家内と共に取材に伺いました。

「サバイバルラン」(略称サバラン)これがこの楽しさ溢れるイベントの名称で内容を簡単に説明すると、今話題の楽しみながら走るファン・ランのファン(楽しみ)の部分にサバイバルゲームなどの「サバイバルなミッション」を取り入れた今までにないランニングイベントで、そこに順位やタイムなどは存在しません。しいて言うなら誰よりも楽しんだと自信がある人全員が優勝でしょうか。
そんな老若男女誰でも楽しめるイベントであることをこれからご紹介してゆきますね。
(トップの写真の笑顔を見て頂ければもう楽しいことが一目瞭然分かると思いますが)
私のブログはいつも通り長丁場ですがごゆっくりとお付き合いください。
なお写真については時系列になっていない部分もありますがご了承願います。

それではさっそくサバラン会場に向かいましょう。


こちらが会場となった「さがみ湖リゾート プレジャーフォレスト」です。
相模湖方面にお出かけの時よく目にするという方も多いのではないでしょうか。
当日は体を動かすにはもってこいの素晴らしい天候だったことも付け加えておきます。


送迎バスが発着するゲート方面から続々と参加者の方々がメイン会場をめざしやってきます。
受付までのこの道が写真からも分かるように結構な急坂で、ここからもうサバランの序章が始まっているような雰囲気です。皆さん結構キツイと言っていましたし。


参加賞お渡し窓口に参加者の列が延び始めてきました。
並んで順番を待っている間、別の参加者の方々どうしが楽しそうに会話している姿を見るとここからすでに大会参加者が一丸になっていることを感じさせます。


参加賞のTシャツを手に素敵なおじ様達も若手も楽しさ溢れる笑顔です。

続いてメインエリアを少しご紹介してゆきましょう。


サバランのトレードマーク「SR」のロゴがはいったショッキングピンクの会場マップにはサバゲーファンお馴染みの「東京マルイ」や「TOP JAPAN」、「ALPHA INDUSTRIES」、「シャミー」、「Luminox」、「九龍戦闘市街区」の文字も見えます。


こちらはクロークや男女更衣室、仮設トイレのあるセクションです。
私達が感心したのはトイレで、「仮設トイレ」というと工事現場などにあるあのイメージですが、ここは便座クリーナーを完備するなど女性でも気がねなく使える配慮がなされています。
家内曰く「女性にとってトイレの綺麗さは最重要事項」だそうです。


こちらは「Reebok」さんのイベントカーです。
進化を遂げたThe Pumpテクノロジーによる抜群のフィット感を誇るランニングシューズ「ジーポンプフュージョン」を参加者に貸出しその使用感を体感してもらうという企画を展開し人気を博していました。


女性が履いてもこのように可愛くまとまります。やはりこれからはサバゲーも含めアイテムが何であろうと女子受けしないとだめな時代なのでしょうか。


雰囲気はガラリと変わりこちらは「日本ミリタリーヴィークル協会」の方々が持ち込んだ自走できる軍用車輛。
博物館の展示車などと違い「生きている匂い」が全身から伝わってくる車輛たちです。


いつの時代も変わらず男の子は「軍物」が大好き。さっそくケネディージープに乗り込みご満悦です。



現職の自衛官の方もブースを出展しています。大規模災害などが多い昨今テレビで自衛隊の方々の活躍する姿を拝見する機会も増えました。


会場内に会話の邪魔にならず適度にゆるく、しかしビートの利いたリズムを送り出しているのはこの素敵なDJのお姉さまです。


ゴール後の楽しい宴を楽しむBBQエリアの準備も着々と進行しています。

参加者の方々の衣装も千差万別の楽しさです。
今回は素敵な仮装で参加してくれたランナーには「コスチューム賞」が用意されているため皆さん気合いの入りかたも違います。
出走前に何組かのグループに登場して頂きましょう。


どういうコンセプトのグループでしょうか。自分に一番似合う恰好もよし、ただ目立つことのみを追求するもよし。個々が思う存分楽しんでいればそれでよいのです。
そしてそれがこのイベントの趣旨ですから。


「黒執事」をモチーフにしたとおぼしきカップル。「この恰好で山の中4㎞走ったり、歩いたりできるの?」の問いに「いつもコスプレで長距離を歩き回っているから全然大丈夫」とのお答え。
好きな人たちは違います。


Reebokのランニングシューズを仲良く借りていたご夫婦(ですよね)
ジャミロクワイのCDジャケットを思わせる角をつけた奥様と「鍛えた腕を見てくれ」とポーズを決めるご主人。
本当に会場内にいる参加者全員から「今」を楽しんでいることが伝わってきます。


アリエル姿で登場頂いた陽気なグループ。
右から二人目の彼は「僕は写真NGなんだ」と一枚目の写真は帽子のつばで目を隠していた楽しい男の子です。

そろそろ第1ウェーブのスタート時刻10:00が近づいてきましたのでスタートゾーンに移動します。
スタートは第1ウェーブから第10ウェーブまでが30分のインターバルで順次スタートしてゆく方式です。


スタートゾーンには続々と出走者が集まり始めました。
元AKB48のメンバー小原春香さんがスタートのMCを務めます。



あちらこちらに目を引くコスチュームの出走者の姿も見えます。
下の女性お二人は袴姿で大丈夫なのと思いきや進むスピードは私達より圧倒的に上でした。


スタート前に身も心もほぐそうと小原春香さんの掛け声とともにポーズを決める参加者の皆さん。
もうのりのり、笑顔満開のひとコマです。


さあ「楽しみへの入口」スタートのカウントダウンが始まりました。
通常のスタート時のイメージとは異なりそこに「緊張」の二文字はありません。少なくとも私達にはそう見えます。



記念すべき第一回大会、第1ウェーブのスタートが切られました。
最初から飛ばして先頭を目指す人、お友達と散歩するようなペースでスタートしてゆく人などスタイルは様々です。

ここで4㎞のコース上に設置されたサバイバルポイントの名称ををご紹介しておきましょう。

⓪ 秘境のジャングル

① いたずらなキャットウォーク

② 戦慄のクモの巣

③ ぐらぐら丸太のハッスルロード

④ 伏兵のラビリンス

⑤ 縦横無尽のクリフネット

⑥ 史上最速のほふく前進

⑦ 難攻不落の脱出ルート

⑧ 狙い撃ちの森

以上のミッションを遂行しながら楽しくゴールを目指します。

それではコースを出走者の方々と共に辿ることにしましょう。


秘境のジャングル入口は湿った赤土の斜面をロープを頼りに下るミッションです。写真で見るより勾配はきつく一瞬ためらっている男の子の姿があります。

ジャングルを通過するといよいよ本格的なミッションが出走者を待ち受けています。


サバイバルポイント№1 「いたずらなキャットウォーク」


アップダウンの激しいリッジをバランスよく走りぬけるミッション。のはずですが


一番高い所でおもむろに自撮り棒で撮影中のお二人。後続の出走者もそれに対し文句を言うわけでもなく撮影が終わるのを待ちます。


サバイバルポイント№1と№2の中間地点に設置されたフォトポイントには三菱のミリタリージープがお待ちかね。
キャットウォークでの自撮り棒のグループが乗り込んでいたのでワンショット。


次に待ち受けるはサバイバルポイント№2 「戦慄の蜘蛛の巣」


行く手を阻む色とりどりのテープ。またいでもよし、すり抜けてもよし。
この時のグループはできるだけテープに触れないように進むという高等技術にチャレンジしていました。


ここでも自撮り棒チームはマイペースです。女の子の満面の笑みをご覧ください。
この様なイベントに大人も子供もありませんね。


次はサバイバルポイント№3 「ぐらぐら丸太のハッスルロード」


ぐらぐら揺れる丸太の橋を歩いたり走ったり、飛び移ったりしてクリアしてゆきます。


このミッションではマリオが素晴らしい飛び移りを披露してくれました。


サバイバルポイント№4は「伏兵のラビリンス」


敵に見つからないようにバリケードに身を隠しながら進むのがコンセプトなのですがカメラが向いた途端にご覧のとおり。第2サバゲーフィールドでのミッションですがそんな雰囲気はまったく感じられない和やかな雰囲気です。


しかし忍者は何かを察知したのか、その性なのか樽の陰にとっさに身を隠します。


狙われていました。カービン銃に短剣で勝負を挑みます。
こんな小芝居をやりながら進んでゆくのもまた一興です。


マリオと忍者がいるこのグループにゴールまで同行させて頂くことにしました。


サバイバルポイント№5 「縦横無人のクリフネット」
ゆらゆら揺れるネットにぶら下がり体の重心を考えながら移動してゆく簡単そうに見えて実は体力も必要な難易度の高いミッション。


勢いよくネットに飛びついた親子も進んでゆくのに難儀している様子がうかがえます。


しかしそこにこのミッションにあまりにも最適な「ゴリラ男」とこれまた木に登ったりすることがお得意な「女性ライオン」が登場。


途中スマホを落としながらも最上段まで登りつめ余裕のVサイン。恐るべしゴリラ男。


一方、女性ライオンの方は最下段で以外にも苦戦中。しかしニッコリポーズでそれを十分カバーしています。


黒執事カップルもやってきました。どう見ても男性の方が息が上がっているように見えたのは気のせいでしょうか。


このペアもやってきました。鍛えた腕を誇示していたご主人はグローブを装着し万全の態勢。角の生えた奥様もなかなか元気にミッション遂行中です。


来ました。来ました。写真NGとおませなお子さんにしばし遅れてアリエルの二人組が。
以外と元気な様子。へばっているのは同行して歩いている私達だけでしょうか。


サバイバルポイント№6 「史上最速のほふく前進」
ここには鬼教官がいるということで気が抜けないミッションとなっています。


身体を低くして、いざ前へ!「もたもたしていると後ろから敵が来るぞ」と鬼教官の激が飛んできます。
こうして見ているとハイハイだかほふく前進だかわからない方も見受けられます。

ここで鬼教官から正しい「ほふく前進」を教示して頂きましょう。
なお米国では第一から第三ほふくまでですが日本は第五ほふくまであるということです。


第一ほふく


第二ほふく


第三ほふく


第四ほふく


第五ほふく

写真でも分かる通り体の姿勢がどんどん低くなってゆき第五ほふくに至ってはほとんど「のびたカエル」状態です。
これを重い装備をつけて行うわけですから自衛隊の隊員の方々は大したものです。


忍者とマリオのグループもやってきました。「刀が抜けてるぞー」と鬼教官から激が飛びます。
「大事な装備を落とすとは何事か」ということでしょう。


ほふく前進を終わって息をつく間もなく現れるのがサバイバルポイント№7 「難攻不落の脱出ルート」
厳しい鬼教官の目を盗んでバリケードを飛び越えて脱出するミッション。


何ということもないミッションに見えますが、直前の「ほふく前進」で体力を使い、これまで様々なミッションを通過してきたその身体は知らず知らずのうちに疲労が蓄積されていて皆さん以外に手こずっていた様子でした。


忍者にいたってはお子様用と思われる低いバリケードを通過して行く有様。


それにひきかえマリオはここでも華麗な飛び越えを披露します。
「このお腹は自腹です」などと冗談を言っていましたが見事なほどに身軽な動きです。

さあいよいよあと一つゴール前のミッションを残すのみとなりました。


ゴールを目指しているとグループの中の一人が「今通って行ったの成田童夢じゃない」と一言。
2006年トリノオリンピックにスノーボードハーフパイプ日本代表で出場したあの成田童夢さん。
現在はアニソンDJパフォーマーとして活躍されています。

前のグループの方々と写真撮影をされていたので私達もうまく追いつき一緒に記念ショットが撮れました。
言い遅れましたが長野オリンピックスピードスケート500m銅メダリストの岡崎朋美さんもいらっしゃいます。


サバイバルポイント№8 「狙い撃ちの森」
いよいよ最後のミッションとなりました。




赤外線を使用したトイガンで10個並んだターゲットを狙います。
初めて銃を持つ女性などは前後逆さまに構えてしまい「それじゃ自分を撃っちゃうよ」などと指導員からの冗談も飛び出していました。
岡崎朋美さんやビーチバレーの大山未希選手も真剣な眼差しです。


「狙っているところが違うでしょ」同士討ちになってしまっているお二人。ここでもやはり女性は強しを感じてしまいます。

さあいよいよゴールです。


ゴールした出走者を迎えてくれるのがノジマ相模原ライズのチアリーダー「Suns」の皆さん。


マリオもチアリーダーの素敵なお姉さま方に囲まれて思わず喜びのポーズ。
ほかの出走者の方々に「成田童夢さんたちとの写真撮ってもらえますか」とカメラマン役をお願いされて一人だけ遅れてのゴールとなってしまいました。
でもそのおかげでチアリーダーを独り占めできたのだから良かったのでは。


「マリオだけいい写真撮ってずるい」と言ったかどうかは分かりませんが最後はグループの皆で写真に収まりました。
途中から同行させて頂いて本当にありがとうございました。


次々と出走者の方々がゴールしてきます。この女性4人組、この恰好で「ほふく前進」や「クリフネット」のミッションをこなしてきたのでしょうか。でもすごく楽しそうな表情をしています。お疲れ様!

無事ゴールした人、まだ出走の順番がきていない人などで盛り上がるメイン会場に再び向かってみましょう。


ちょうどお昼を少し回った時間ということもありBBQエリアでは「完走を祝う宴」があちらこちらで開かれています。


飲まずにはいられない串焼きも次々と焼きあがってゆきます。
これはもうただのイートインではなくアウトドアパーティーの様相ですね。


この焼きそばも美味しそうです。ソース焼きそばではなく今はやりの塩焼きそばというところがポイントでしょうか。


私達のお昼もこの塩焼きそばにしました。ビールではないところがちょっと残念かな。

食後に少し出展ブースなどを見て回りましょう。


排莢するライブカート仕様のM4カービンで人気の「TOP JAPAN」さんのブース。
試射レンジには順番待ちの長い列ができていました。


何回も何回も言うようですが「男はみんな鉄砲が好き!」


そんなTOP JAPANさんのレンジの前で乙夜さんに偶然お会いしました。モデルとして海外の雑誌などでも活躍されているミリタリー女子です。


こちらのブースはNAVY SEALs、SWAT、戦闘機パイロットなどから数々の特殊時計の開発要請を受けている「LUMINOX」さんのブース。
出走者の男性から熱心な質問をうけておられました。


「ALPHA INDUSTRIES」さんは展示されている軍用車両と共に。「戦え!ぴっちょりーな」の姿もあります。


こちらは相模原市にあるインドアサバイバルフィールド「九龍戦闘市街区」さんのブース。低年齢用と18歳以上用の二つのレンジを展開していました。


18歳以上用レンジでは女性が熱心に射撃中でした。ターゲットを射抜いた時のあの爽快感は男性、女性を問わずに感じられるものです。


その頃ステージではノジマ相模原ライズのチアリーダー「Suns」が観客のみんなと一体となったチアリーディングショーを開催していました。
私達の住んでいる身近にこのようなチアリーディングチームがあったのですね。


こちらは成田童夢さんがアニソンDJパフォーマンスを披露中。
観客の皆さんも一緒になってオタゲーパフォーマンスで応酬します。会場全体が異様な熱気に包まれた瞬間でした。


こちらは今人気急上昇中の歌って、踊って、銃を撃つサバゲーアイドル「転校少女歌撃団」が歌の中で銃を撃つシーン。
銃を撃っている二人以外は手にダストボックスを持って薬莢を拾い集めているところがお茶目で可愛いですね。


プレス向けに囲み取材の時間も用意されました。その時の記念撮影のひとコマです。
左から
SUPER GIRLSのメンバー 荒井玲良さん
ビーチバレーボル選手 大山未希さん
アニソンDJパフォーマー 成田童夢さん
元スピードスケートメダリスト 岡崎朋美さん
アイドルグループ 転校少女歌撃団

以上の皆さんです。

楽しかった初のサバイバルランもそろそろ終わりの時間を迎えようとしています。


出走者の脚を守ったジーポンプ フュージョンたちも返却され静かにその時を待っているかのようです。


そして閉場を待つ静かになったメイン会場内に素敵なお姉さまDJによる心地よい最後のビートが送り出されてゆきます。

こうして楽しい余韻を残し初のサバイバルランは事故もなく無事終了しました。
ストイックにタイムや順位を競う「ラン」もそれはそれで価値もありよいものですが、サバイバルランのようにある意味趣味性も高く、参加者の間に勝負につきもののピリピリとした雰囲気が皆無な「ラン」もまた魅力あるものだと感じました。
コスプレファン、目立ちたがり屋さん等々、今まで野山を駆け巡ることにあまり縁がなかった人達も自然と走り出したくなるそんなイベントがファン・ランの新しいかたち「サバイバルラン」ではないでしょうか。
二回目、三回目の開催が期待される「ファン」なイベントです。
参加者の皆様、関係者の皆様、今日は一日お疲れ様でした。そしてありがとうございました。

SPECIAL THANKS

参加者の皆様

サバイバルラン実行委員会