ミリタリー、Gunそして軍装好きな面々が一同に会す第74回ビクトリーショーが9月23日(火) 秋分の日に開催されました。いつもと違い今回は給料日前の祝日開催のため皆さん懐が少々寂しい状況下での開催となりましたが蓋をあければそんなことは何のその会場内では熱い商品奮奪戦が各所で展開されていました。
場所はお馴染み都立産業貿易センター浜松町館です。
いつもより会場入りが遅れたのですが午後2時近くなっても新規エントリーの来場者の方々の列は途絶えることがありません。このショーに対する皆さんの期待度が分かります。
「たまには静かにゆっくり会場内を取材しようか」と思ったのもつかの間、入口付近でいきなり日本人ドイツ兵に捕まってしまいました。
今回はドイツ海軍の装束で登場です。しかし軍装だけはいつもと同じなのですが小脇にかかえていたものが凄いです。
近衛歩兵機関銃隊に祖父が所属していたという貴重な資料で、表紙には「記念写真帳 大正十一年十一月」の文字が見えます。
中には昭和天皇の若き日のお写真なども含まれています。下の写真の方が恐らく祖父ではないかと。巻末には掲載されている方々の名簿もあり当時を知るための歴史的資料ともなるものです。
さて会場内に入りましょう。
ムンムンとした会場内でいつも涼しげな笑みで写真撮影に応じてくださるのは「コレクショヌール」さん。
今回は無可動銃を手にしての一枚です、失礼を承知で言わせて頂くと特別どこが何というわけではないように感じるのですが毎回良い雰囲気を醸し出されています。
本当は何気なくこの雰囲気を出せること自体が軍装の最終到達点なのかもしれません。
いつも見落としがちですが規模の大小を問わず出版社のブースも各所に見られます。
「カンプバタリオン ! !」さんは毎回広いブースを展開されています。撮影時は電卓を手に商談中の松下総統をはじめ、接客中の後ろ姿の女性「制服を着ていない女子ドイツ兵 ギル女史」の姿も見えます。いつもお客様が絶えない名物ブースの一つです。
ビクトリーショーは出展権利を得るのも難しいほどの人気イベントで会場内は幸運にもその権利が得られた方々のブースでいつも満杯状態です。
そんなブースを柱の陰になっていたりで見落としのないよう会場内は多方向から歩いてみることが大事です。
そんな柱の陰にハイドレーションシステムでお馴染みガイガーリグの輸入元「K-GO LLC」さんを発見。製品に興味を持っているお客様との楽しいやりとりの真っ最中です。
しかしこの勢い、このパワーがないと生き残っていけないのが現在の遊戯銃の世界なのかもしれません。
もうお一人熱い方がいるブースを思い出しました。
FETを使った電動ガンのピストンコントロールユニットでお馴染みの「キットボーイ」さん。
伺った時もレシーバー部分を手にお客様にピストンコントロールユニットの説明に余念がない様子で、お客様のこの顔の寄せようからその熱心さが伝わってきます。
そして今回の目玉商品がこれ。UZI用ウッドストック。天然木から削り出したという木目も綺麗な製品です。
取付けは六角レンチでネジを一本締めるだけ。アタッチメント部分の精度が良いためこれだけでガタツキは一切ありません。なおこの商品は常時販売しているわけではなくイベント時に少量生産、販売しているだけとのこと。見つけた時が買いの一品です。
あれこれ話している間に「これください」の一声が。最後の一つが幸運なお客様の手に渡りました。
包みが新聞紙というのがまた素敵で我々世代には当時の魚屋さんを思い出させる光景です。
かまえた感じはこのように。私も持たせて頂きましたがチークピース部分の削り込みが絶妙で非常に安定した射撃フォームになります。
そしてお気づきの方もいらっしゃると思いますが上の写真の左隅に日本人ロンメル将軍の姿が。
日本軍も大好きだということで今回のビクトリーショーで手に入れたというウン万円の軍刀を手に一枚。この軍刀、教育委員会に登録されているれっきとした本物です。
そして帽子に張り付いたように装着されている「何これ?」という風情のゴーグル。
アフリカ戦線で撤退してゆくイギリス兵が装備していたという毒ガスの飛沫粒子から目を守るためのゴーグル。ペラペラの塩ビ製ですが当時ロンメル将軍が好んで着けていたということで日本人ロンメル将軍には欠かせないアイテムとのことです。
実物はオークション等で数万円の高値が付いているらしく、今回「カンプバタリオン ! !」さんでレプリカを発見し飛びついたそうです。趣味の世界はつくづく奥が深いと感じさせられます。
「アングス」さんはトップの写真にもあるタクティカルストックアダプターにより416Cストックを装着した東京マルイMP5Kを手に写真に納まって頂きました。
アルミからの削り出しパーツでその精度、質感は最高です。たかが部品と思うなかれ、こういうパーツのクオリティーが銃全体の表情に大きく影響するのです。
最後に登場は「G 小林」さん。伺う回を重ねるごとに各ブースでの会話が長くなり当日も話し疲れボーッとして歩いていると「こらこら、何で素通りするの」と後ろから声をかけられたのが小林さんでした。毎回気の利いたアーリーアメリカンの品々で私達を楽しませてくれますが、今回の品は立派な羽根飾りがついた斧の形を模したタバコを吸うための道具いわゆる「キセル」です。
他のブースとは異色の雰囲気を持つこのブース、私達の密かなお気に入りです。
時刻も午後5時を回り各ブース撤収の準備が開始され先程までとはまた違う慌ただしさが会場を包みます。一日のみの開催ということで毎回これが繰り返されているわけですが各ブーススタッフはさすが手慣れた動きで商品を片付けてゆきます。
ところでこの会場での開催も残すところあと5回程になってしましました。パンフレットによると第80回は台東館での開催が決まっているようです。
たとえ会場が変わろうとこの熱気、パワーはそのまま新会場に持って行きたいですね。
次回第75回は11月16日(日)開催予定となっています。また皆様とお会いできること楽しみにしております。
SPECIAL THANKS to
サムズミリタリ屋
出展各社様
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