眉唾銃砲店の愛称でお馴染みの(有)豊和精機製作所の佐藤氏より「エアライフルスクールを開催するので取材にいらっしゃいませんか。」のお誘いがあり、最近射撃会を取材するのが三度の飯(古い表現ですみません)より好きになっている私達は二つ返事で快諾し、いつも通り家内とお邪魔させて頂くこととなりました。
今回は楽しく、そして有意義だったそんな一日をこれから射撃を始めようと思われている方、初心者の方が読まれても分かりやすいように紹介してゆこうと思いますので写真も多く少々長くなりますが最後までどうぞお付き合いください。
開催日は8/9(土)、そう大型で強い台風11号がまさに関東地方に接近しようとしていた時。「ひょっとしたら中止の連絡がはいるかもしれないね。」などと話しているうちに当日に。
すると少し雲が多いながら雨、風もなく「これは、イケソウ」と早朝4時過ぎに自宅をスタートです。
目指す射撃場は「笠間」の愛称で親しまれている「茨城県狩猟者研修センター射撃場」
北関東自動車道 友部インターより15分の(この15分がくせものでしたが)場所に位置した緑豊かな趣のある射撃場です。
高速道路を降りカーナビに案内され難なく到着かと思いきやこれです。
画面左下に射撃場の文字はあるものの道の表示がない!
まあ近くにいることだし矢印の動きを頼りにブツブツ言いながら走っていると
今度は「通っちゃだめよ」状態の倒木。野趣あふれるというか、このような道のりを経てやっと入り口に到着です。苦労したのは私達だけかと思いきや、参加者の方々も迷いながら苦労してこの地に到着したと。これも後々の良い想い出となることでしょう。
自然公園の中に入ってゆくような道が目の前に展開されていますが看板の雰囲気は「研修センター」のイメージそのものです。
正門を入ってすぐの右手、少し小高い場所にライフル射場があります。
私達も9時前に到着したのですが、この日を心待ちにしていた参加者の方々が続々と集まりはじめています。ちなみに奥に見える工場の屋根のような形をした建屋がライフル射場です。
受付本部の設営が始まりました。
ビックリしたのは何とサイトロンジャパンの山田氏がいらっしゃったこと。今回はお互い事前に連絡し合った訳でもなくお互い驚きました。
山田氏もイベント恒例、ミニブースの設営に余念がありません。
みなさんが準備をしている合間に射場を少し見て回ります。
なお当センターは一般社団法人茨城県猟友会が運営、管理しています。
今回使用する射場は「覆道式」といって射座がいわゆるトンネル状の建屋の中にあります。
先に見えるのが50メートルの位置に設置されたターゲット用のボードです。
「ライフルなのに距離って10m?」と思い調べてみると、エアラフル10m標的の1点圏の円の直径は45.5mmで10点の部分の「点」の大きさは何と0.5mmなのですね。それならこの距離でも大変なのがよく分かりました。
そして私は最近なぜかこのような注意書きに反応してしまいます。
そろそろ参加者の受付が始まりました。佐藤氏曰く「バタバタしてしまって」とのことでしたが、いやいやそういうことも含めて参加者の方々は楽しいのです。
笑顔が素敵な「受付嬢」の皆様です。左から参加者の方のお嬢様。豊和精機、佐藤代表の御令室、そしてお嬢様です。
今回は参加者全員にペレット(エアライフル用の弾のことですね)が一缶づつプレゼントされました。これは(株)トウキョウジュウホウさんのご厚意とのことで、佐藤氏曰く「これだけで参加費の元が取れたよね」とのことです。はい。
サイトロンさんのブースも開設中から大盛況でスコープを覗く方々で賑わっています。楽しいひと時です。
山田氏も熱心な参加者の方々とのやり取りについつい熱も入り、ポーズをつけての回答です。シューター山田の面目躍如ですね。
今回のこのイベントの特徴は、講義+実技形式をとっているところです。
その講義がそろそろ始まります。
講師はもちろん「佐藤教諭」。ホワイトボードの右下に書かれていたのは「日直 佐藤」でしたが。
皆、自分の興味の対象の講義なので開始早々から真剣そのもので聞き入っています。
プレチャージ式エアライフルの構造や特性、スコープ内でレティクル(照準)が動く原理や実際の調整方法、発射されたペレットの弾道等々をホワイトボードに書かれた分かりやすいイラストをもとに順次解説してゆきます。
取材のお誘いを受けた時「当日は何を話して良いのかわからないんですよ」とおっしゃっていたようですが、いざ蓋を開けてみれば私達にも分かりやすい、手振りを交えた滑舌の良い講義で、質疑応答を含め2時間ほど有意義で楽しい時間を過ごしました。
そんな講義を射座から窓越しに見ていた山田氏を含む数名の関係者が大きなアブが入ってきたとバタバタしています。
今回豊和精機さんは季節が季節だけにこんなこともあろうかと、強力殺虫剤を二種類用意されていました。
10mクラス「ハチアブジェット」を発射するシューター山田。物がなんであろうとトリガーを引く時は真剣です。ちなみにハチアブジェットには8mタイプと10mタイプがあり10mタイプが銃タイプのトリガー式です。10m先のスズメバチもいちころのまさに「ウェポン」のような殺虫剤です。
話が大幅にずれてしまいましたが講義も終了し時はお昼ちょっと前。イベントもう一つのお楽しみランチタイムの始まりです。
今回のお弁当がこれ。まさに松華堂弁当のようなそのいで立ち。地元の参加者の方の紹介で手配されたお弁当とのことでボリュームも味も大満足の一品。これでワンコイン+αの金額なんて都心部では考えられません。デパ地下なら1,200円と言われても良いような内容です。
本当なら良く冷えたビールかワインでもやりながら食べたかったですよね。ごちそうさまでした。
お腹も一杯になってくつろいでいるところに「待っていた最後の一人の参加者が今到着しました」のコール。
それはこの方。4月のトウキョウジュウホウさんの射撃大会にも出場されていたいつも「最寄の駅」から自転車で現地まで来られる青年です。今回は最寄の「笠間駅」から心臓破りの坂を上りどれくらいの時間をかけて到着したのでしょうか。厳しかった行程はこの表情を見れば察して頂けると思います。ちなみにこの「小さな自転車」、金属、機械、油好きの私の目をなぜか引くと思いきや車椅子を専門にしているメーカーの物とのこと、細部の作りこみが違います。どうりで。
ひと休みして美味しいお弁当を召し上がってください。
ここで管理棟を少し見に行ってみましょう。
クレー射撃に来ていた方の話によると35年前の建物だそうです。
受付で写真撮影の許可を頂きました。
一階受付の様子です。天井の桟の入れかたなど何かロッジを思わせる造りです。
それよりも驚いたのは左手にある巨大な木像です。
アイヌ人とおぼしきマタギが獲物の鹿を担いでいる姿を彫ったものです。モデル、作者はいったい誰なのでしょうか。
やはりありました鹿のトロフィー。帯広で捕獲されたもののようです。
二階には剥製が展示されています。
あまりおおやけには公開していないようなので見に行かれる方は必ず受付で声掛けしましょう。
さて午後は「実技」の部スタートです。皆、愛銃を手に射座周辺に集まり始めました。
FXボブキャットで参加の方も。コンパクトすぎて銃架に置くときはこんな感じになってしまいます。このサイズで銃身長は従来のタイプと大差ないというのですから恐るべしブルパップの威力です。
まず最初に標的方向に向かって何やら「いかした物」を構えるお嬢さん。お父さんハンドメイドのスポッティングスコープ用ストック。これは目立ちます。
参加人数20名程。それに対し射座は6席のため参加者を3つにグループ分けし30分程度のローテーションで3クール射撃を行ってゆくという段取りです。
射撃の開始と終了の合図は昔消防車についていた手回しのサイレンです。担当はもちろんお嬢さん。言い忘れましたが将来豊和精機を背負って立つ「次期代表取締役」です。
サイレンの音と共に射撃の「実技」開始です。ゼロインや各部の調整も順調に進みテンポよく撃ち始める方、なかなかうまくゆかず手こずっている方など様々です。
どうやっても上手くいかない時、疑問がある時、不具合がある時は後ろで射撃を見守っている佐藤氏に一声かければ、スコープの調整からOリングの装着まで持参した最小限の工具で素早く対処してくれます。ただ老眼鏡(本人曰く遠視矯正用メガネ)を忘れたのは痛かったようです。
ここで射撃の様子を少しご紹介します。
こうやって数名見ただけでも射撃フォームは千差万別です。それも椅子に座ってレストを使って撃ってもこれだけ違いがあります。
今回の射撃を見ていてエアライフルのその音の大きさに驚きました。ニッコー射撃場では「プスッ、プスッ」といういかにも空気銃的な音が、ここでは「バシッ、バシッ」と鼓膜に残る音でイヤプロテクターがあったほうが良かったかなぐらいの音圧でした。
おそらくトンネルの中のような構造からくるものなのかもしれません。
またそれぞれスタンディング(立射)やプローン(伏射)など思い思いの姿勢で感覚を確かめながら射撃を楽しんでいる姿も見られました。
そして撃った後に避けて通れないのがエアチャージ。ハンドポンプでのチャージはまさに筋力トレーニングそのもの。「若いうちはそれでがんばれ」と周りからの声援はあるものの
やはりエアタンクからの一瞬で「シュ」は魅力的に映るようです。
30分の射撃を終了すると「赤い旗」(上の写真右側)を立て歩いてターゲットペーパーを取りに向かいます。
戻ってくる時はこのようにお互いの標的を見せ合いながら「あーでもない、こーでもない」と言いながら帰ってきます。
妙にのどかさを感じるのは私だけでしょうか。
後ろの部屋では射撃を終えた参加者が佐藤氏を囲み結果や疑問点に関するやり取りが活発に行われています。
でも時折こんな面白いことも。
自転車の青年が持参していた粋な布でターバン風のほっかむり。でもこの方れっきとした埼玉県の射撃指導員です。
ここで自転車の青年がいつも背負ってくるカラフルな銃ケースの中をちょっと拝見。
実にぴったりきれいに納まっています。この外観のバッグなら電車でもまわりの乗客に威圧感を与えることもなく良いのではないでしょうか。移動手段が電車の方は参考にしたい方法です。
射撃場についたら間違えてギターが入っていたら大うけだよねと大笑いの一幕も。
射撃に集中している方、あちらこちらを見て回っている方(自分たちのことか)、会話に花が咲いている方、何かおやつを頂きませんか?
こちらは地元の参加者の方からの差し入れ「冷たい焼きいも」。
口に含むとひんやり、そしてまるでクリームのようなトロッとしたおいもの触感。「アイスクリームに載せて食べたら最高だね」との声がどこからともなく上がるまさにスィーツな一品でした。ごちそうさまでした。
射撃終了後の「先生」です。お持ちの銃でトウキョウジュウホウさんの射撃大会で優勝をされました。操作レバーは豊和精機カスタムでチタン製さらに焼き入れしてあり虹色に輝いています。ちょっとした部分ですが写真を撮った時などは何気なく目立ちますね。
そろそろ「実技」の時間も終了に近づいてきました。
しかしここで閉会の挨拶で終わらないのが今回のスクールです。サイトロンジャパンさんと豊和精機さんから景品が贈与されそれの争奪戦がまっています。
その方法は
次期代表取締役との大じゃんけん大会。
どういう方法で抽選しようかという話が出た時、家内が冗談で「じゃんけんは」と言ったのがそのまま採用されたようです。
賞品をゲットして嬉しそうな参加者の面々。良い記念になりましたね。
最後は佐藤氏からの挨拶で記念すべき第一回エアライフルスクールが無事閉会しました。
隣に立つ次期代表取締役の時代まで長きに渡り続けてゆければいいですね。
しかし会は終了してもまだ最後の戦いが待っている方がいらっしゃいます。
それはこの方「自転車の青年」です。
「駅まで乗せていこうか」の問いに「体力が回復したので自転車でチャレンジします」と一言。
そうしてまたいつものようにギターバッグを背負い「最寄の駅」目指して帰ってゆきました。
こうして台風にも襲われず第一回エアライフルスクール in 笠間の取材を無事終了することができました。
時間、体力の許す限り射撃に専念するイベントも良し、講義を聞いて銃への造詣を深めその知識がすぐに試せるタイミングで射撃の実技に移る今回のような文字通り「スクール」もまた良しと思える体験が今回できました。
普段はおのおの有害鳥獣駆除や狩猟で山に入っておられる方々が、普段好意にしている銃砲店の音頭でこうして一つの射撃場に集まり銃についてハード、ソフト両面の見識を深めてゆくことが時折新聞で目にする猟銃による事故を減らす手助けになればなと感じました。
銃所持のテキストにも「技術の向上、維持のために積極的に射撃場を活用して・・・」というくだりがありますが、なかなか一人では行きにくいと思う方が大半ではないでしょうか。
だからこそこのようなスクールを考案された豊和精機さんが二回、三回と少しでも長く定期的に当イベントを続けてくれるようエアライフル所持者の方々に代わってお願いしたいと思います。
参加者の皆様、豊和精機の皆様、サイトロンジャパンの山田様本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
追記
朝4時過ぎに家を出た私達も結構疲れたので「何か甘い物でも」と守谷サービスエリアへ。
スターバックスコーヒーのキャラメルマキアートとシュガードーナツでちょっと一息。
これで本当に私達の「第一回エアライフルスクール in 笠間」が終了しました。
SPECIAL THANKS to
有限会社 豊和精機製作所
株式会社 トウキョウジュウホウ
株式会社 サイトロンジャパン
茨城県狩猟者研修センター射撃場
VERY SPECIAL THANKS to
参加者の皆様
サイトロンさんのブースも開設中から大盛況でスコープを覗く方々で賑わっています。楽しいひと時です。
山田氏も熱心な参加者の方々とのやり取りについつい熱も入り、ポーズをつけての回答です。シューター山田の面目躍如ですね。
今回のこのイベントの特徴は、講義+実技形式をとっているところです。
その講義がそろそろ始まります。
講師はもちろん「佐藤教諭」。ホワイトボードの右下に書かれていたのは「日直 佐藤」でしたが。
皆、自分の興味の対象の講義なので開始早々から真剣そのもので聞き入っています。
プレチャージ式エアライフルの構造や特性、スコープ内でレティクル(照準)が動く原理や実際の調整方法、発射されたペレットの弾道等々をホワイトボードに書かれた分かりやすいイラストをもとに順次解説してゆきます。
取材のお誘いを受けた時「当日は何を話して良いのかわからないんですよ」とおっしゃっていたようですが、いざ蓋を開けてみれば私達にも分かりやすい、手振りを交えた滑舌の良い講義で、質疑応答を含め2時間ほど有意義で楽しい時間を過ごしました。
そんな講義を射座から窓越しに見ていた山田氏を含む数名の関係者が大きなアブが入ってきたとバタバタしています。
今回豊和精機さんは季節が季節だけにこんなこともあろうかと、強力殺虫剤を二種類用意されていました。
10mクラス「ハチアブジェット」を発射するシューター山田。物がなんであろうとトリガーを引く時は真剣です。ちなみにハチアブジェットには8mタイプと10mタイプがあり10mタイプが銃タイプのトリガー式です。10m先のスズメバチもいちころのまさに「ウェポン」のような殺虫剤です。
話が大幅にずれてしまいましたが講義も終了し時はお昼ちょっと前。イベントもう一つのお楽しみランチタイムの始まりです。
今回のお弁当がこれ。まさに松華堂弁当のようなそのいで立ち。地元の参加者の方の紹介で手配されたお弁当とのことでボリュームも味も大満足の一品。これでワンコイン+αの金額なんて都心部では考えられません。デパ地下なら1,200円と言われても良いような内容です。
本当なら良く冷えたビールかワインでもやりながら食べたかったですよね。ごちそうさまでした。
お腹も一杯になってくつろいでいるところに「待っていた最後の一人の参加者が今到着しました」のコール。
それはこの方。4月のトウキョウジュウホウさんの射撃大会にも出場されていたいつも「最寄の駅」から自転車で現地まで来られる青年です。今回は最寄の「笠間駅」から心臓破りの坂を上りどれくらいの時間をかけて到着したのでしょうか。厳しかった行程はこの表情を見れば察して頂けると思います。ちなみにこの「小さな自転車」、金属、機械、油好きの私の目をなぜか引くと思いきや車椅子を専門にしているメーカーの物とのこと、細部の作りこみが違います。どうりで。
ひと休みして美味しいお弁当を召し上がってください。
ここで管理棟を少し見に行ってみましょう。
クレー射撃に来ていた方の話によると35年前の建物だそうです。
受付で写真撮影の許可を頂きました。
一階受付の様子です。天井の桟の入れかたなど何かロッジを思わせる造りです。
それよりも驚いたのは左手にある巨大な木像です。
アイヌ人とおぼしきマタギが獲物の鹿を担いでいる姿を彫ったものです。モデル、作者はいったい誰なのでしょうか。
やはりありました鹿のトロフィー。帯広で捕獲されたもののようです。
二階には剥製が展示されています。
あまりおおやけには公開していないようなので見に行かれる方は必ず受付で声掛けしましょう。
さて午後は「実技」の部スタートです。皆、愛銃を手に射座周辺に集まり始めました。
FXボブキャットで参加の方も。コンパクトすぎて銃架に置くときはこんな感じになってしまいます。このサイズで銃身長は従来のタイプと大差ないというのですから恐るべしブルパップの威力です。
まず最初に標的方向に向かって何やら「いかした物」を構えるお嬢さん。お父さんハンドメイドのスポッティングスコープ用ストック。これは目立ちます。
参加人数20名程。それに対し射座は6席のため参加者を3つにグループ分けし30分程度のローテーションで3クール射撃を行ってゆくという段取りです。
射撃の開始と終了の合図は昔消防車についていた手回しのサイレンです。担当はもちろんお嬢さん。言い忘れましたが将来豊和精機を背負って立つ「次期代表取締役」です。
サイレンの音と共に射撃の「実技」開始です。ゼロインや各部の調整も順調に進みテンポよく撃ち始める方、なかなかうまくゆかず手こずっている方など様々です。
どうやっても上手くいかない時、疑問がある時、不具合がある時は後ろで射撃を見守っている佐藤氏に一声かければ、スコープの調整からOリングの装着まで持参した最小限の工具で素早く対処してくれます。ただ老眼鏡(本人曰く遠視矯正用メガネ)を忘れたのは痛かったようです。
ここで射撃の様子を少しご紹介します。
こうやって数名見ただけでも射撃フォームは千差万別です。それも椅子に座ってレストを使って撃ってもこれだけ違いがあります。
今回の射撃を見ていてエアライフルのその音の大きさに驚きました。ニッコー射撃場では「プスッ、プスッ」といういかにも空気銃的な音が、ここでは「バシッ、バシッ」と鼓膜に残る音でイヤプロテクターがあったほうが良かったかなぐらいの音圧でした。
おそらくトンネルの中のような構造からくるものなのかもしれません。
またそれぞれスタンディング(立射)やプローン(伏射)など思い思いの姿勢で感覚を確かめながら射撃を楽しんでいる姿も見られました。
そして撃った後に避けて通れないのがエアチャージ。ハンドポンプでのチャージはまさに筋力トレーニングそのもの。「若いうちはそれでがんばれ」と周りからの声援はあるものの
やはりエアタンクからの一瞬で「シュ」は魅力的に映るようです。
30分の射撃を終了すると「赤い旗」(上の写真右側)を立て歩いてターゲットペーパーを取りに向かいます。
戻ってくる時はこのようにお互いの標的を見せ合いながら「あーでもない、こーでもない」と言いながら帰ってきます。
妙にのどかさを感じるのは私だけでしょうか。
後ろの部屋では射撃を終えた参加者が佐藤氏を囲み結果や疑問点に関するやり取りが活発に行われています。
でも時折こんな面白いことも。
自転車の青年が持参していた粋な布でターバン風のほっかむり。でもこの方れっきとした埼玉県の射撃指導員です。
ここで自転車の青年がいつも背負ってくるカラフルな銃ケースの中をちょっと拝見。
実にぴったりきれいに納まっています。この外観のバッグなら電車でもまわりの乗客に威圧感を与えることもなく良いのではないでしょうか。移動手段が電車の方は参考にしたい方法です。
射撃場についたら間違えてギターが入っていたら大うけだよねと大笑いの一幕も。
射撃に集中している方、あちらこちらを見て回っている方(自分たちのことか)、会話に花が咲いている方、何かおやつを頂きませんか?
こちらは地元の参加者の方からの差し入れ「冷たい焼きいも」。
口に含むとひんやり、そしてまるでクリームのようなトロッとしたおいもの触感。「アイスクリームに載せて食べたら最高だね」との声がどこからともなく上がるまさにスィーツな一品でした。ごちそうさまでした。
射撃終了後の「先生」です。お持ちの銃でトウキョウジュウホウさんの射撃大会で優勝をされました。操作レバーは豊和精機カスタムでチタン製さらに焼き入れしてあり虹色に輝いています。ちょっとした部分ですが写真を撮った時などは何気なく目立ちますね。
そろそろ「実技」の時間も終了に近づいてきました。
しかしここで閉会の挨拶で終わらないのが今回のスクールです。サイトロンジャパンさんと豊和精機さんから景品が贈与されそれの争奪戦がまっています。
その方法は
次期代表取締役との大じゃんけん大会。
どういう方法で抽選しようかという話が出た時、家内が冗談で「じゃんけんは」と言ったのがそのまま採用されたようです。
賞品をゲットして嬉しそうな参加者の面々。良い記念になりましたね。
最後は佐藤氏からの挨拶で記念すべき第一回エアライフルスクールが無事閉会しました。
隣に立つ次期代表取締役の時代まで長きに渡り続けてゆければいいですね。
しかし会は終了してもまだ最後の戦いが待っている方がいらっしゃいます。
それはこの方「自転車の青年」です。
「駅まで乗せていこうか」の問いに「体力が回復したので自転車でチャレンジします」と一言。
そうしてまたいつものようにギターバッグを背負い「最寄の駅」目指して帰ってゆきました。
こうして台風にも襲われず第一回エアライフルスクール in 笠間の取材を無事終了することができました。
時間、体力の許す限り射撃に専念するイベントも良し、講義を聞いて銃への造詣を深めその知識がすぐに試せるタイミングで射撃の実技に移る今回のような文字通り「スクール」もまた良しと思える体験が今回できました。
普段はおのおの有害鳥獣駆除や狩猟で山に入っておられる方々が、普段好意にしている銃砲店の音頭でこうして一つの射撃場に集まり銃についてハード、ソフト両面の見識を深めてゆくことが時折新聞で目にする猟銃による事故を減らす手助けになればなと感じました。
銃所持のテキストにも「技術の向上、維持のために積極的に射撃場を活用して・・・」というくだりがありますが、なかなか一人では行きにくいと思う方が大半ではないでしょうか。
だからこそこのようなスクールを考案された豊和精機さんが二回、三回と少しでも長く定期的に当イベントを続けてくれるようエアライフル所持者の方々に代わってお願いしたいと思います。
参加者の皆様、豊和精機の皆様、サイトロンジャパンの山田様本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
追記
朝4時過ぎに家を出た私達も結構疲れたので「何か甘い物でも」と守谷サービスエリアへ。
スターバックスコーヒーのキャラメルマキアートとシュガードーナツでちょっと一息。
これで本当に私達の「第一回エアライフルスクール in 笠間」が終了しました。
SPECIAL THANKS to
有限会社 豊和精機製作所
株式会社 トウキョウジュウホウ
株式会社 サイトロンジャパン
茨城県狩猟者研修センター射撃場
VERY SPECIAL THANKS to
参加者の皆様
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