2014年7月2日水曜日

JASG主催 APS公式記録会観戦



6月28日、錦糸町のすみだ産業会館にて開催されたAPS公式記録会・ハンドガンクラスを家内と共に観戦に伺いました。
家内がPurebookとして正式に活動を始め、右も左も分からないまま初めて一人で取材を開始したのが数年前の当公式記録会で、そういう意味からも私達には思い出深い競技会です。

当日は時折雷雨があったりと不安定な天候でしたが主催者であるJASGスタッフの挨拶の中にもあったように「お足元が悪い中・・・」71名の選手が参加されました。
APSカップ前の最後の公式戦ということを勘案してもここ最近の中では盛況な記録会となったようで
湿度調整のため低めに設定された会場内の空調温度も時間が経過するにつれ蒸暑く感じられる程でした。


入口に設けられた受付でエントリーフィーを支払い、弾速検査、試射という流れはいつも通りで、スタッフ、選手共に手慣れた動きをみせていました。




11時の競技開始前のこの時間は銃の感触を確かめるように黙々と試射を繰り返す選手、席でじっと目を閉じイメージトレーニングをする選手、仲間との再会を喜び会話に花が咲く選手達などおのおのがそれぞれのスタンスで当イベントを楽しめる時間ともなっているようです。


開会の挨拶が終わるといよいよ競技の開始です。今回は参加者が多いということで事前に各選手を3グループに分けての運営となりました。

しかしいつも思うことですが銃を構える姿は千差万別です。




何千、何万発と撃ってきて自分が最も楽に自然体で撃てるフォームを各選手とも模索し、その結果が今のフォームにつながっているのだと思います。

そんな思いで各選手の射撃を見ていると一人の選手から上位を狙うにはどうすれば良いのかについて興味深いお話が伺えました。要約すると「全ての動作は滑らかに静かに丁寧に」「イメージトレーニングを怠るな」「上位入賞常連の選手に指導を受け拒否せずに自分の中に取り入れる。そうすることによって安定して高得点を狙える射撃フォームの本質が見つかる」等々。


そのような視点から改めて各選手を見てみると確かに上位入賞常連の選手のフォームには力みや無駄な動きがなく全ての動きがスムーズでトリガーを引く体勢に落ち着くまでの時間も短いのです。
(上手く言葉にできないのですが、銃を下げた状態からターゲットを捕らえるまでの動作が最短距離というのでしょうか)
そしてなによりも何発撃ってもその射撃フォームに大きな誤差、ズレがない。これぞ安定した射撃(得点)に直結する最も重要な部分ではないかとAPS素人の私達にもよく分かるのです。

上の写真は恐らくAPSの中で最も人気がある種目と思われるプレート競技。15枚のターゲットを1枚当たり3秒以内という制限時間で撃ってゆかなければならないという持続力と正確さ、そして速やかな射撃動作が要求される種目。これぞ前記した内容がずばりあてはまる競技と言えるのではないでしょうか。


ブルズアイ競技はじっくり狙って撃てる種目。ターゲットペーパー2枚に対し5発ずつ、計10発を撃ちます。この競技にしても10発全てに狂いやばらつきのないフォームが確立できれば高得点が狙えるはずです。そして正に「全ての動作は滑らかに静かに丁寧に」が要求される競技といえるでしょう。
またターゲットペーパーさえあれば自宅でも練習が可能な競技ですので初心者が腕を磨いてゆくのにもうってつけの種目かもしれません。こんな私も家で真似事で撃ってみたりしています。

もう1種目のシルエット競技はスタンディング(立射)とプローン(伏射)の複合競技です。(私はこの伏射がどうもだめでなかなかAPSに入っていけない一人ですが。)
プローンに関しては「いつも寸分違わぬフォームで安定して撃つ」ということが可能なのかどうかは分かりません。が、上位の選手は何気なくターゲットを倒してゆきます。やはりどこかにポイントはあるのでしょう。



そして今回の記録会で私達がベストドレッサー賞としたい参加選手の方がいらっしゃいます。どこかで用事を済ませてきたのか、今後予定が入っているのかは分かりませんがネクタイ姿で参加されていて、またその姿が大変さまになっているのです。


こうして約4時間半に渡る競技が終了し表彰式が行なわれました。
競技結果はJASG公式ホームページ(http://airsportsgun.com/)に詳しく掲載されていますのでそちらをご覧ください。




APSは銃所持許可なしで行なえる射撃競技の中で精神性で恐らく最高のものではないかと観戦に足を運ぶたびに思いを深くします。技術面、精神面を鍛錬し、ただひたすらターゲットに対峙する姿は武士道にも通ずるものを感じます。
以前、抜刀道の先生と少々話しをする機会があり特にそう思うようになりました。
ただ、一歩下がって考えてみると「APSで最高峰まで登りつめたら次は何を目指すのか」という疑問が出てしまうのも事実です。
国内で射撃を続けようと思うとAPSの後にくる空気銃はいきなり銃所持許可という現在の日本において最も険しい難関を経ないと手にすることはできません。
観戦中に「APSと実銃との間に何か橋渡し的な競技がもう一つできれば」などという話も来場者の方としたほどです。
年少者の方も含め真摯にAPSに取り組まれている姿を見たり、話を聞いたりするにつけ2020年に東京でオリンピックも開催されることをきっかけに少しでも早くそのような取り組みが何か始まることを願ってやみません。


8月24日に行なわれるAPSカップでは更なる好成績を狙って残された日々、ラストスパートをかけてがんばってください。
参加選手の皆様、JASGスタッフの皆様、お疲れ様そしてありがとうございました。

JASG日本エアースポーツガン協会
http://airsportsgun.com/

ホビーショップフロンティア
http://www.frontier1.jp/

Mac堺さま
http://machsakai.com/

RISKYさま
http://blogs.yahoo.co.jp/resistance9999



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