Soul Note sd1.0 この10万円そこそこのUSB入力も付いていないD/Aコンバーターが我家のオーディオシステムの核をなしている。
以前のブログで書いた通り我家のオーディオは大規模な断舎利を実行した。特に音源周辺でそれが実行できたのもPCオーディオの音が自分が満足できるレベルになったからで、その音の中核をなしているのがこのD/Aコンバーターなのである。
最近のハイエンドD/Aコンバーターは、ほぼ全ての機種にUSB入力等のPCからのデータを入力できる端子を装備している。そしてこれらの機器はハイレゾ音源の音質を意識してか非常に精緻で美音の物が多い。
私としてはそこが今ひとつ不満な点で、以前よりは「ガツンとした音」一辺倒ではなくなったが、やはり太めの輪郭の骨太な音は欲しい。
そんな欲求を満たしてくれるのがSoul Note sd1.0で、ハイレゾ音源が騒がれる以前の製品のため美音を前面にだした音造りではなく社名どおりの「魂に響く」しっかりとした音が魅力だ。
デザインは賛否両論のようだが私は最近の「表示たっぷり」の機器よりは好きである。
もともとD/Aコンバーターなどは粛々とD/A変換してくれればそれでよく、大仰なデザインなどは不必要と思っている。
粛々と「変換」といえばD/Dコンバーターもその最たる機器である。
sd1.0にまさに粛々と変換したデジタルデータを転送し続けるweiss INT202。
FirewireからのPCデータを同軸のSPDIFに変換するのみの仕事をするまさに「粛々」という言葉がピッタリの機器である。
しかし不思議なことにこの機器の選択一つでガラガラと音が変わる。デジタルからデジタルにコンバートしているだけなのに不思議で、「魔法の小箱」といわざるを得ない。
このD/Dコンバーターの有機的な音の芯を感じる音質がSoul Note sd1.0の音質に実によくマッチしていてジャズからクラシックまでが非常に心地良く鳴るのである。
余談になるがWeissのD/AコンバーターDAC202もこのような芯のある音がするかと思いきややはりご他聞にもれず「美音」であった。しかし音の透明度という点では素晴らしいものがある。
オーディオは趣味の世界なのでアナログやCD等のパッケージメディアの再生にこだわるのも良いことだとは思う。しかしそれに執着するばかりに新しい良いものを見失い、また拒絶するのももったいない話である。
勇気をもってPCに少し手を出すだけでこんなにも豊かな音の世界があるのだから。
私にこの世界を教示してくれたシステムエンジニアのS氏には今も感謝している。
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