2013年8月26日月曜日
インターネットラジオをマランツ 8Bで聴く
最近、我家の主音源はインターネットラジオが主流となってきた。
勿論、CDからのリッピングソースやハイレゾも聴かないわけではないが、それは時々無性に聴きたくなるマイルスやエバンス、それと一部のボーカル物に限られる。
なぜこの様に変わったのか自分なりに考えてみた。
当時ジャズ喫茶では、曲の(厳密にはレコードの)リクエストが入らない限りは店主自らの選曲によるレコードが延々とにかかっていた。
そこには「次は何がかかるんだろう」という期待感がいつもあった。この感覚に近いものがインターネットラジオにはある。局をうまくチョイスすれば、短いジングルが時折入るだけで、喋りなどはほとんどなく、まさに客のいない時の(リクエストが入らない時の)ジャズ喫茶状態で楽しめる。
そして圧縮音源だからと馬鹿にしていた音も、再生装置によって十分満足できるレベルで聴くことができることが分かったというのもある。「元の音質がそれなりなら、再生機器でそれを補うことなど不可能だ」の意見もあるようだが、いやいやそれは違うというのが私の見解だ。
ほど良い音量でmarantz 8BとAltec 612Aで聴くネットラジオのジャズは本当に素敵である。
圧縮音源の薄めで淡白な音質にこのアンプは上手に肉付けしてくれる。低域の絶対的な量感は無理だとしても(もともとAltec 612Aではこの音域の再生は無理)、音の陰影ははっきりと描きだしてくれるので、聴いていて欲求不満になることはないし、古いアンプがゆえダイナミックレンジもさほど広くはないので読書や食事、また会話をしながら聴くにもなかなか良い。
要は上質な「ながら聴き」ができるのである。
音楽に対峙して微動だにせず聴くのも良いとは思うが、ジャズ喫茶でも「スイングジャーナルを読みながら」や「新聞を読みながら」がほとんどだったのでこの「ながら」スタイルのほうが本流ではないかとも思える。
ともあれインターネットラジオを我家の音源に迎え入れたことにより、膨大な量のソースが手に入ったこととなった。
パッケージソフトが好きな人、圧縮音源ではイマイチ満足できない人など様々だとは思うが、ネット上には溢れるほどの音源が存在するのだからこれをうまく利用しない手はないのではなかろうか。
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