ヘビーウエイト(以下HW)モデルのクーガーFが発売されたのを期に山梨県はKSCを訪ねた。KRISS VECTORとSTI TACTICAL 5.0を見に伺ったのが2月だったので約4ヶ月振りの再訪となりました。その時はみぞれ交じりの生憎の天気で社屋の外観も撮影できなかったので今回のトップ写真はその特徴ある外観としてみました。この形を頭において以下の写真、文章をご覧頂くとイメージが湧きやすいと思います。
それでは早速入ってみましょう。
エントランスより一歩建物に踏み入れると壁一面を埋め尽くしたモデルガンが私達を迎えてくれます。
これは奥からエントランス方向を見た様子です。明り取りのガラスブロックの下の壁までびっしりと飾られています。
絵でも飾りたくなるような大理石の柱と間接照明が醸しだす素敵な空間をここではライフル達が独占しています。
そしてフロアーに目を移せばショーケースにハンドガン達がびっしりです。
トイレに通じる廊下の壁面もご覧の通り。とにかく飾れる場所は全てモデルガンで埋め尽くされています。
そして暗闇の足元にポロッと重機関銃が置いてあったりします。
まさに銃好きの人達には堪らない空間となっています。
一通りコレクションを眺めていよいよクーガーF HWモデルとのご対面です。今回はホール正面のデスクをお借りして撮影させて頂きました。
最初は右サイドです。
続いて左サイド
続いて斜め前方から
続いて斜め上方から
続いてフロントビュー
続いてリアビュー
最後にエジェクションポート周り
ロータリー・バレルロック用の突起が見えます。こういうところの造形が心をくすぐります。
写真でも分かるようにこの周辺はオイルが滲んでいて、その香りがまた堪りません。
全方向が見られる動画もご覧ください。
待望のシステム7が搭載されて生まれ変わったクーガーF。キビキビと切れのある高速ブローバックを手に入れたことが何よりの魅力であることは先刻発売されたABS樹脂モデルでもご存知の通り。
構造などの詳細はGun Magazine 5月号のNEW MODEL REPORTに掲載されているのでそちらを参考にして頂きたいと思います。
前回KSCさんにお邪魔した時に見せて頂いたのがABS樹脂モデル。その時も小ぶりな割にはずっしりとしており、撃った時の感覚も手首に「ズンズン」とくる心地よいブローバックが楽しめるモデルであると感じていた。そのモデルの重量が735g。
今回のHWモデルは855gでその差120g。約15%の重量増。材質の変更によるこの重量増はこのモデルに大きな更なる魅力を与えていると感じざるを得ません。
最初に手にした時の第一印象は当たり前すぎる、そのものずばり「重い」という印象。ずんぐりむっくりした小型な銃なので、その重さが手の平に集中するため余計にそう感じるのかもしれません。
それとABS樹脂では感じることのできない「ヒンヤリ感」。完全な金属のように心底冷たいというには及ばないものの、亜鉛ダイキャストのスライドは質感好きの私を十分満足させてくれる冷たさです。
火薬には遠く及ばないたかだかガスの力でこの銃の最大の特徴である「ロータリー・バレル式ショートリコイル」ブローバック(スライドは重量のある亜鉛ダイキャスト)を完璧に素早く作動させる技術は、恐らく実銃を作るよりも何倍も知恵と手間がかかるのではないかと素人の私ですら感じてしまいます。
実際に撃たせた頂ましたが凄い動きです。KRISS VECTORのあの複雑な動作を難なくこなす「システム7」なのでこれくらいは何のことはないのかもしれませんが。
よくオーディオの世界で生演奏よりも「それらしく聴こえる」という表現があるのですが、ひょっとしたら実銃よりそれらしい動きに感じさせるというのもあるのかなと考えてしまったほどです。
それともう一つ関心したのは、ガスチャージ直後の冷えたマガジンでも一発目から安定したブローバックをすることでした。チャージしたらすぐにでも撃ちたいものですからね。
こんな魅力タップリのクーガーF HWモデルにぞっこんとなってしまった私は、その場で一挺購入させて頂きました。
相変わらず様になっています。ありがとうございました。
そしてもう一挺、Gun Magazine 6月号のNEW MODEL REPORTで紹介されたグロックG18Cも見せて頂いたので写真だけですが掲載しておきます。実際に撃ってはいませんがフルオート射撃ができるマシンピストル。きっとこれでもかと言うくらいにキビキビ動くでしょうからきっと楽しいモデルに間違いないでしょう。
続いて左サイド
続いて前方より右サイド
続いて前方より左サイド
リアビュー
続いて斜め上方から 開口したスライド部分にこのモデルの特徴的なガス抜き用のポートが見えます。
アメリカでは銃規制の見直しが話題になっている中(どうやら新しい規制法案は議会を通らなかった模様ですが)日本のモデルガン業界にも何らかの影響があるのではとの心配もしていましたが、これからも意欲的に新製品を発表してゆくとの寺田社長の元気な力強い」言葉を聞くと何だか一安心しました。奥深い趣味としての「Gun」が今後とも健全な形で発展していってほしいと思わせてくれた今回のKSC訪問でした。
最後になりましたが貴重な時間をさいて私共にお付き合いくださいました寺田社長、本当にありがとうございました。
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