2013年6月19日水曜日

ホビーショップ・フロンティア主催 ハンドガンクラスAPS公式練習会


6月16日(日)、すみだ産業会館8F サンライズホールに於いて以前訪問したホビーショップ・フロンティアさん主催のAPS公式練習会が開催されたのでいつも通り家内と一緒に伺ってきました。

今回も写真タップリの長編ブログとなりましたがイベントの雰囲気を感じて頂ければと思います。最後までお付き合いください。


会場となったサンライズホールはマルイ錦糸町店の8階にあり、窓からはスカイツリーが間近に見えるロケーションです。

それでは早速会場内に進んでみましょう。


会場内には10時の受付開始を待つ参加者の方々が早々に集まり始めています。競技に使用する銃のチェックに余念がない方もちらほらと。
そんな中に親娘で参加されている微笑ましいペアを見つけました。


お父さんは板前風のキリッとした方、お嬢さんはおしとやかな感じで一見すると女性シューターには見えません。前に置いてあるピンク色の小振りな銃が素敵です。


スタッフはシューティングレンジの設営に余念がありません。


設営が完了したシルエット競技のレンジです。
APS競技はブルズアイ、プレート、シルエットの3種目があるためそれぞれのレンジが設営されます。各競技は下記をご覧いただくと分かりやすく説明されています。

http://www.airsportsgun.com/index.cgi?d=002index&e=

そろそろ受付が始まるようなのでホールに出てみます。


受付デスク前には順番を待つ選手が多数並び始めています。今回は約80名近い参加者数のようです。
そんな中、写真の左隅で撮影ブースの設営に忙しい方を発見。少しお話を伺いつつワンカット撮らせて頂きました。


マック・サカイこと堺 達也さん。今回の練習会の撮影兼選手の方です。このような大会を撮影しDVDを制作されているとのこと。
しかしその素性は半端なものではなく、我々「銃好き」にはたまらない経歴をお持ちの方です。

何とアメリカで開催されている(勿論、実銃)「ワールド・スピード・シューティング・チャンピオンシップ」通称「スティール・チャレンジ」で優勝を果たし日本人で唯一、世界チャンピオンの称号を持つ大物なのです。この辺のことはGun Magazine 3月号60ページに記載されています。
他に日本人でスティール・チャレンジに参戦しているといえばGun Magagineでお馴染みのMuneki Samejima選手や独特のドロウ・フォームで有名な島田 志朗選手が思い浮かびます。

どうりで写真も撮られなれているし、サインも決まっていると思いました。
彼に興味を持たれた方は下記もご覧ください。

http://www.machsakai.com/

さて受付に戻りましょう。



参加者は受付申請を済ませると、ブルズアイ競技に使用するターゲットを2枚受け取ります。



受付が終わると使用する銃がレギュレーションに違反していないかを確認する「弾速チェック」がJASGが用意したBB弾を使い専用の機器により行なわれます。
先日レギュレーション違反の事例があったということでこの作業はJASGスタッフにより慎重に行なわれていました。

弾速チェックが終わると一人数発づつの試射を行ないます。いつもは試射の時間が別途用意されるようですが、今回は参加者数が多いので流れ作業的に進んでゆく感じです。


試射といえどもその眼差しは真剣そのものです。

そんな頃、ホールではフロンティアさんの出店や福引などで賑わっています。



今、話題の製品が「この時価格」で販売されていました。何の世界でも同じですがイベントでの製品購入には何らかのメリットが感じられますね。

そろそろ競技開始時間が近づいてきました。まずはJASG代表者及び主催者からの挨拶です。


今後もAPS競技が長きに渡り継続できるよう、責任を持った行動を心がけてほしい旨のお話がありました。


そしてこの方が今回の主催者 ホビーショップ・フロンティアさんの山中社長です。とてもシャイな方です。自らも選手として参加されています。



ブルズアイ競技の模様です。上の写真の方々は遠く京都からの参加です。
レディ・シューター、ジュニア・レディ・シューターも男性陣に負けじと真剣な眼差しでターゲットを狙います。

ブルズアイ競技は5発×2回の射撃が終了すると横のデスクで採点が行なわれます。


着弾すると色が変わるターゲットです。一枚一枚手作業で採点されてゆきます。


選手に着弾位置の説明をするJASGスタッフ。練習会といえど選手は皆真剣そのものです。そういえばトウキョウジュウホウさんの射撃大会の時も同じような光景を見ました。


先ほどの遠征組がプレート競技をシューテイング中です。15枚のプレートを一枚あたり3秒の持ち時間でシューティングします。途切れない持続力が要求される競技です。


マック・サカイのシューティングです。彼は動画撮影用のヘッド・セットを額に付けてでのシューティングなので大変そうです。まさに「目の上のタンコブ」状態です。


続いてはシルエット競技のスタンディング(立射)です。6、7、8、9、10m先の3cm×3cmのターゲットを狙います。ツーハンドによるシューティングですが弾道変化が大きいBB弾での10m射撃はなかなか難しそうに見えます。



続いてプローン(伏射)です。各自足の置き方などポーズも様々ですが、手前のターゲットと奥のターゲットの明るさが照明の関係で違い、私のように目の悪い人間にはつらそうな競技です。
マック・サカイのヘッド・セットはプローンでは更に邪魔そうに見えたのは私だけでしょうか。

今回は参加者が多いため自分の出番を待つ時間が長く、各選手は集中力の維持が大変だったのではないでしょうか。そんな休憩中の方々です。



この練習会で私達夫婦に何かを感じさせてくれた親娘です。このような親娘シューターが増えてくれるとは、この業界にとっては凄くうれしいことなのではないでしょうか。



はるばる京都から遠征参加されたお二人です。背中の文字からも分かるよう「関西APS射撃友の会」のメンバーの方々です。「今度、京都の方にも来て」とのお言葉を頂きました。

全員の競技も終わり、後片付けです。参加者数が多く時間も押せ押せなのでバタバタです。


参加者全員で片付けを行ないます。アメリカの大会でもこの様な光景は当たり前のようで、そちらを手本にしたのかもしれません。いずれにしてもなかなか良い事ですし、良い光景です。


BB弾はホウキで掃いて回収。床の溝に入り込んだ弾も丁寧に撤去します。壁際に集まったところを掃除機で吸い込んで終了。

急げ急げとあわただしく集合写真に移ります。トイレに行っていて間に合わなかった方もいたようです。


皆楽しそうな顔で写真に納まっています。集合写真を撮っていると同じ趣味の世界にいる仲間達は良いものだつくづくと感じます。


競技終了後は、会場のあちこちで談話に花が咲いていました。競技中はライバルでも終わってしまえば同じ趣味を持つ「同好の志」です。

続いて各表彰が行なわれました。





今回は参加者全員に賞品が出るように考慮されていました。



KSC システム7搭載のクーガーFを手に入れられた選手の方。箱を手にワンショット。システム7搭載のブローバックはキビキビととても気持ち良いので、是非撃ってみてください。
また、APSとは違った楽しさがありますので。


「お父さんの良いオモチャになりそうだと」周りから言われていた賞品を手に入れた彼女。でもお父さん曰く「APSにしか興味がない」のだとか。

表彰式後、優勝者の方にお願いしたワンショット。


何でこの競技が好きなのかを聞くのを忘れました。
そしてその優勝銃です。


素人目には目立ったカスタムはしていないように見えます。やはり腕が勝負のAPS競技なのでしょうか。自動車レースでもそうですが、技術革新ばかりを追い求めたF-1よりも、車両の性能はほぼイコールコンディションにしドライバーの腕を競わせるレースに似ているかもしれません。


上位3位までの方々です。右側の方は「歳をとってもできるスポーツ」ということでAPS競技に参戦しているそうです。


最後に主催者の方々の挨拶で、練習会が無事終了しました。この時点で16:00を少し回ったところ。タイム・リミットの16:30に間に合い関係者一同、ホット一安心の瞬間だったことでしょう。

私達も一通り挨拶を終え、会場を後にしようと思っていたところ京都からの遠征組のお一人が持っていたおしゃれな鞄に目が止まりチョット撮影させてもらうことに。


古い将校さんの鞄らしいのです。色が何とも良い味を出しています。


中はこんな感じに後から取り付けたというファスナーの中蓋がついています。上半分に銃がキッチリと格納され、下半分に旅行用品が入っているそうです。まさにAPS大会を転戦するための鞄という趣です。みなさんも参考にされてはいかがでしょうか。

今回初めてAPS競技というものを見せて頂きました。私が家でお遊びで撃っている時に感じる「APSは弓道に近いのではないか」という考えが間違えではなかったことが、選手の方々の射撃を端から見て実感できました。
ビリヤードに例えるなら派手なアクションでポケットを狙う「ナインボール」に対しポケットもなく盤上には赤二つ、白二つのボールがあるのみ、ワンショットで二つの玉に当てることのみに全神経を集中させる「四つ玉」。
ギャラリーを楽しませるということよりも、自己の集中力を最大限に発揮させ「静なる戦い」を繰り広げる銃競技という表現がまさにピッタリなのがAPS競技ではなかろうかと。

特別な免許も必要なく、こんなにも高精度な銃を使って競技が行なえるAPS競技。冒頭の挨拶にもあったようにつまらない改造などをおこない、それが火種となり当局から「禁止命令」が出てしまってからでは遅いのです。日本という国はそれがたとえ「トイガン」であっても銃というものに大きな嫌悪感を持っている人が大多数です。一人一人が責任ある考えをもって、せっかくここまで育ってきた「APS」そして全ての「トイガン」がこれから先も日本独自の文化として生き延びていけるよう努力していかなくてはと思います。皆さんにとっては「APS」こそ「趣味は日々の彩り」なのですから。

私も競技をじっくり見たのは今回が初めてでしたが、なかなかおもしろそうな競技です。興味を持たれた方は是非一度、練習会などをご覧になってみることをお勧めします。
そしてさらにAPS競技者の裾野が広がってゆけば良いなと思ったそんな一日でした。

最後になりましたが、参加者の皆様、ならびに関係者の皆様、本当にお疲れ様でした。そして写真を快く撮らせて頂きありがとうございました。

また東京本大会でお会いできることを楽しみにしております。











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