今日は朝から雨交じりの雪ガちらつき愛犬と遊びにも行けず一日家の中で過ごしていた。
そんな時、ふと20年ほど前に購入したミリタリーウォッチのことが頭をよぎり久しぶりに眺めてみた。
私は軍物がずっと好きでその当時は家内を連れ立って折を見てはミリタリー系の品を扱うショップを巡っておりその時に出会ったのがこれら三種の腕時計である。
二つはハナエ・モリ・ビルの地下にあった「SOUL TRIP」で一つは渋谷の「BEAMS」で入手した。
左はジャガー・ルクルト製のイギリス軍の物でスモール・セカンド付きモデル。文字盤と裏蓋に軍の官給品を示す矢じりマーク「ブロードアロー」がそして裏蓋には1940年代初頭に軍で制定された規格「W.W.W」(Wrist Watch Waterproof)の刻印が誇らしげなモデルである。
真中はエルジン製のアメリカ軍の物。恐らくこれがこの三種の中で最も古いと思われる。通常文字盤に標記される「ELGIN」の文字は軍官給品のため黒く塗りつぶされている。裏蓋には「U.S.」と意味は不明であるが「1917-H」の刻印がある。まさか1917年採用モデルとは思えないが。秒針はセンター・セカンドタイプでダイアルはオリジナルのままであるが、長針、短針、秒針は色のみリダンされている。目盛の外周部にまでとどく長い秒針が格好良いモデルである。
右は皆さんも良くご存知、ミリタリーウォッチの定番ハミルトン製。通称「HACK」と言われるモデルである。リュウズを引くと秒針が止まりより正確な時刻合わせができるというもの。今では当たり前すぎる機能であるが開発された当時はそれが商品名になってしまうほどであることから相当画期的な機能であったと想像される。
文字盤には放射性同位体トリチウムが夜光性塗料として使用されていることを示す「H3」の文字とお馴染みの放射性物質を示すマークが入れられている。
裏蓋には「WATCH . WRIST . GENERAL PURPOSE」「MIL-W-46374B」「HAMILTON」と良く見かける一般的な刻印がある。ちなみに1986年のモデルである。
デジタル時計を含むクォーツと機械式時計の端境期のモデルと思われる。
このように表示されている文字を眺めているだけでも楽しいのがミリタリーウォッチの魅力で、ペルー空軍に採用された「ROLEX DAYTONA」などの特殊なモデルを除き、大量生産されたこれらのモデルなら三万円台程度で入手できる。古い時計ではあるが構造も一般的な機械式であるため、近所の「時計屋さんの親爺」がいる店で十分修理が可能だ。
Gショックも良いが、モデルガンの時代考証にあった時代の腕時計を身につけグリップを握ってみるのもまた一興ではないか。
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