2012年12月28日金曜日

ハードボイルドな彩り


我家のリビングに新しい彩りが加わった。
興味のない人には全く分からないだろうし、恐らく気にもとめないものであろうエアガンもしくはガスガンで撃ち抜いたターゲットペーパーである。
私がお遊びで撃ったものなら何のことはないが、これは先日さるモデルガンメーカーの社長さんより頂いた物だ。
試射、練習に用いられたターゲットペーパーということで、ど真ん中を射抜いている物もあれば、照準が安定しない物、タンブリング弾など様々で、サイトインの苦心がうかがえる。弾痕が小さいのでエアライフルの鉛弾で撃ち抜いたもののようだ。

オーディオ機器もそうであるが、趣味の商品を開発、製品化するにはまず何よりも開発者自身(主には社長)がそのものに精通し、自分自身がそれを好きで好きでたまらないという気持がないと、なかなか消費者の琴線に触れるような製品が誕生しない。
以前のオーディオ機器は皆そのような意気込みが感じられたが今はというと・・・。

それに比してモデルガンメーカーの社長さん方はすごい。
世間一般の人たちから一番白い目で見られるであろう「銃」の実寸大の模型を製造しているのである。恐らく利益がたっぷり出るわけはないであろうし。
これこそ心底そのものが好きでないとできない商売の最右翼ではないか。

私自身は「銃」自身にはそれほど興味があるわけではない。しかし無類のメカ(特に金属製)好きで、その目から見ると銃は一寸の無駄もなく内部も含めて必要美に溢れた「固まり」である。
男であれば本能的に惹かれる「何か」が必ずそこには存在している物が「銃」「モデルガン」ではないか。このような趣味の極致をいくような製品を製造しているメーカーには初志貫徹で是非がんばってもらい、オーディオ業界の二の舞だけは踏んでほしくない。

射抜かれたターゲットペーパーを眺めながらそう思う。

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