2012年11月6日火曜日
エルサウンドの電源
この電源は良い。
私は日頃パソコンからの音源再生にDDコンバーターを使っている。これは通常PCからのバスパワーで作動するのであるが外部電源の接続も可能となっていて、メーカーは外部電源を接続したほうが音質的にもメリットがあるとアナウンスしている。
ところが製品には最初「動作確認用」と称して見るからに安っぽいスイッチング電源タイプのACアダプターが付属してくる。
DDコンバーターの入力電圧が9〜12Vであるのに対し、付属のものは8Vである。聞くところによるとこのDDコンバーター、出荷の時期により付属のACアダプターの出力電圧はばらばらのようで知人の製品には9.5Vのものが付属していたらしい。いやはや適当なものである。
そこで以前から気になっていたエーワイ電子(ブランド名:エルサウンド)のアナログ電源の導入となった。大阪にあるLED関連製品をメインに手がけている会社でオーディオ関連はほとんど社長の趣味が高じてのことらしい。
しかしそのラインナップはなかなかマニアックで、しかも低価格。この電源もそんな中のひとつである。
トロイダルトランス搭載で整流回路にはSBD(ショットキーバリアダイオード)が用いられ出力電圧12V、電流容量は2.5Aと余裕たっぷり。
そしてこの製品の更に良いところは、電源からのノイズリダクションに関する回路が何も入っていないところである。
ノイズリダクション回路が入っている機器の音は、どのような高額機種であっても何かが足りない音色になり私は嫌いだ。
音出しをすると一聴して音が滑らかになり、余韻が美しいことが分かる。そして中低音の骨格がしっかりしてくるので音の安定感が増す。音の滑らかさ、余韻に関してはバッテリー駆動でも再現できるが重心の低いガッチリした音のニュアンスはやはり100V駆動に軍配が上がる。
それとバッテリー駆動は電池容量の低下と共に音質が変化するのも長時間のリスニングには不向きである。
しかし電源の重要性は分かっていたがここまで違うとは驚きで、価格もこの音質で16,000円。ACアダプターに疑問をお持ちの方は是非試してみる価値があるのではないかと思う。
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