2012年9月28日金曜日
良き時代のRCボート
AQUA NEWLINE - 20
コンパクトなレーシング・ハイドロ艇である。エンジンは勿論当時ハイパワーを誇ったイタリア製SUPER TIGER - 19でABC HOBBYのパーツを用い非常に入念に組まれており実際に競技に出場し、その都度手を加えていった痕跡が随所に見られる本物の一挺である。
そうこれは私が組んだ物ではなく随分昔に家内(まだ彼、彼女時代)と神戸に旅行をした時、三宮ガード下の古物屋の片隅に非売品として眠っていた物を格安で譲ってもらい梱包もなしのこのままの状態で新幹線に乗って持って帰ってきた逸話のある品である。
私がRCボートに最初に接したのは幼少期に住んでいた博多の大濠公園という大きな池がある公園であった。ここは当時RCボートのメッカで競技ではないが、いつも誰かしらがRCボートを走らせており見物の人だかりができていた覚えがある。
今思えば井の頭公園をもっと大きくしたような場所で水面に油膜を浮かべながらエンジン挺をガンガン走らせていたわけで、ある意味何でもO.Kの良い時代だった。
そのうちそんな私もRCボートの魅力に惹かれ自身で作り走らせるようになったが、日常的に遊べる場所も序々になくなりいつの間にかフェードアウトしてしまった。このボートはそんな想い出を久しぶりに呼び覚ましてくれた一艇である。
余談だが家内は昔ラジコン店でアルバイトをしていたことがあるそうでエンジンヘリのホバリングが得意とのこと。妙な巡り合わせである。
そんなラジコンも今は環境の問題でエンジンモデルを日常的に気軽に走らせたり、飛ばしたりできる場所が本当に少なくなった。しかしラジコンといえばやはりあのグロー燃料フライトマックスの燃える香りと甲高いエンジン音のイメージで、このハイドロ艇もきっと当時は心地よい音と香りをふりまきながら池を爆走していたに違いない。今は静かに佇むその姿を眺め当時の走りに思いを馳せている。
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