2012年5月29日火曜日
CDが消えた日
2012年5月 私のCDコレクションが消えた。
1983年にCDというメディアが誕生して今年で約30年になるが、アナログディスクに比してその音質に満足がいかず、その導入はずっと後になってからのため、付き合いはわずか15年程であった。
CDから急速に気持ちが離れていった理由は、ここ1、2年PCオーディオやネットワークオーディオに親しんできたことにある。
CDを直接CDプレーヤーで聴くよりPCに一度データファイルとして取り込んでから再生したほうが明らかに音が良いのである。
そんなことでここしばらくは新しいCDを購入しても、それをそのままCDプレーヤーで再生することはなくなっていた。
PCが現在のように一般的ではないCDが開発された当時、44.1KHz/16Bitの音楽データを記録できるメディアがたまたまCDであっただけで、音が良いからの理由で選択されたわけではないはずである。
ならばデジタル録音であるCDは広い意味で言えばPC録音のため、PCに戻してあげた方がより自然なことなのではないか。
ノイマンのカッティングマシンでカットしたレコードを、そのカッティングマシンを改造して作ったプレーヤーで再生すると音が良いという話しと同じである。
「PC音源にはジャケットがないから」という人も多いと思うが、一度その音の良さに触れてしまうともう二度とCD再生に戻れない。すると、今まで音源として所有していたCDが急に色褪せて見えてしまい、レコードと違いCDのジャケットには思い入れがない私はそそくさとCDの処分に走ってしまったという訳である。
そんなことで2012年5月は心に残る日となった。
写真にあるのは、唯一手元に残ったDuke JordanとPeter IndのWAVE盤
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントありがとうございます